「…うん、わかった。幸い大事には至らなかったようで、一日様子見て退院らしいから、うん、そうだね…２０００万はいらないよね。はーい、僕も愛してるよ、じゃあね。」




うおぉぉい！！電話の相手は誰だ！父親か？母親か？どっちにしろ、コンプレックスがおまけについてくることになるが、愛してるはねぇよ！洋画でしか聞いたことなかったよ！で、そんな顔でオレを見るな！！




「見苦しいとこを見せてしまったね。やっぱり２０００万は厳しいみたいだ。」



見苦しいというか、聞き苦しかったよ、まったく。




「大体そんな大金、そこら何ヶ月で手に入るわけないじゃないですか。こっちが欲しいくらいですよ。」




「ハハハ。面白い人だなまったく。」




えっと…バカにしてます？




「で、どうします？俺達バイトもあるし、この子ホントにホームレスみたいだし、でもかわいいし。」




「しばらく、僕の家においときましょう。犬や猫よりはずっと手間はかからないはずです。」




お前、さらりと言ったけど、とんでもないこと口に出してるんだからな！自覚しろ！自覚！