「とりあえず一ヶ月に100万として、1年8ヶ月かかるなぁ。」





「期限は2ヶ月!法は無視!」





2ヶ月って、そりゃ無理だろ!





「太田君、やっぱり断ったほうがいいよ。いくら好きだからと…」





「ちょっと右田さん!」





「好きって?」





由佳は聞き逃さなかったようだ。





くそ、当たって砕けろだ!




「実は由佳のこと好きなんだ。バイト帰り、自販機の前で見かけたときから…。」





「…。」





由佳は黙りこんでしまった。





右田さんはなぜか目をつぶっている。