理想の結婚

これで心置きなく果穂ちゃんに
想いを伝えられる・・・


そんな気分にはなれなかった。



「祥子・・・」



そうつぶやきながら、
ため息を一つ吐いた。


後悔とかではない、
ただ少し寂しかったのかな・・・


祥子はきっとあいつの元へ行ったはず。
また同じことを繰り返すのに・・・


そんなことを考えながら、
俺はバイトに向かった。