結局、お互いの悩みを
話すこともなく時間は過ぎた。


食事を終えた俺たちは
この前のように海辺を歩いた。


そういや高橋とも
手を繋いで歩いたよな・・・



「先輩。」


「うん?」


「悩みってなんだったんですか?」


「いや、もうええよ。
高橋と飯食ってたら・・・」


「祥子さんのこと・・・ですか?」


高橋が真剣な顔で俺を見ていた。