「顔がホラ~になるからって
知らないふりしてんのよね?」


美雪を振り返って


「何よ、こいつ!!」
真重は吐き捨てるように言った。



  マジ?


  マジ?




「や~だから私・・・」



鼻の穴を思いっきり広げて
真重に近づいた。



真重は、あっけにとられた顔をして



タバコに火をつけた。




「テメー俺をばかにしてんのか?」
凄味のある顔で
私にたばこの煙を吹きかけた。




ゴホゴホッ・・・・



「女だから今日は勘弁してやる。」



 え?



「二度と現れるな!!
殺すぞ!!」


真重はバイクにまたがり
爆音を轟かせ走り去った。