「あなたの名前を教えるわ。
よ~く覚えてね。
志村 マサ代、志村はあの志村
マサはカタカナ
代は時代の代~」


「え~~~~や~~よ!!
そんな名前~」



「仕方がないでしょ?」
マリリンはため息をついた。


「だって、まさよでも
マサがカタカナって、うちの
ばあちゃんのシカ乃と同じじゃん。」


「あなたね、
名前付けてくれた親に
失礼よ!!」

書類に目をやる。




「その両親はね、ジンギスカン屋よ。
そこそこ流行ってるわね。」


「焼肉屋?
今の焼肉屋は臭くないけど・・?」



「くさいわね。
正統派のジンギスカン鍋で
営業してるわ。」



「うわ~~手伝ったりするんでしょ?」


「マサ代は手伝わないわ。」


「なぜ?」


「まあ、行ったらわかるわ。」
マリリン羽をブラッシングし始めた。