「時間だね・・・・」


うずめていた胸の
白いシャツの色がわかった。


私は勇気を出して
最後の別れを真重に伝えようと
顔を上に向けた。




「あ・・・・・」




「あ・・・・・」




見つめ合った瞳に
映る自分の顔




「桃・・・・桃子?」




「しょ・・・・翔?」



お互いを確認して言葉を失った。



「やっと会えたね~」
能天気な声


「ダ~リン~会いたかった~」



私は後ろから聞こえる
マリリンの声に
振り向いた。