「マサ代、そこにいるのか?」


暗闇その中
手を動かしながら
確認した。


「マジュ、ここよ。」


「うわ、探すだけで
時間終わっちゃうな。」



「怖いわ。
真っ暗で・・・・」



「俺がいるよ。」


真重の声はどこか違うけど
私を安心させた。



「ごめん、痛かったか?」


「マジュも私を助けたのね?」


「うん、なんか咄嗟に」


「危なかったよ、もうすぐ会えないとこ。」


「そうだったな。
俺何を考えてたのか。」


「血だらけのあなたを見て
気が狂いそうだった。
このまま会えなかったら
どうしたらいいのか
地獄だった。」


「よかった、また会えて。」


手探りは続く。