マリリンが手を差し伸べた。


「マリリンなの?
マジュがいいんだけど……」


「頭に来るわね、いくわよ!!」
マリリンは乱暴に私の手を引っ張った。



「まずは・・・・
今の志村 マサ代ね。」


視界が白くなった。

ベットの脇に集まるのは
両親とばあちゃん


私は???


白い布がかけられた瞬間・・・・


「何をしてるの?あんたは……
親不幸者……
なんで…こんな姿に……」

母が泣き崩れた。


ばあちゃんが
「順番が違うだろ?
ばあちゃんが先だろ?」


そう言って曲がった腰をもっと丸くした。


父はひたすら
私の頭を撫ぜていた。


「人の命って重いものよ。
あなたの死に悲しみ苦しむ人は
たくさんいるのよね。」
マリリンはしみじみ言う。


「この仕事について
この別れから立ち直るまでが
見てるのがつらいわ。」