私は真重ときっと
最後になるだろう時間を
濃厚に過ごしていた。


 愛し合う二人は
 どんなことをしても
 幸せなんだ……



もうこうして抱かれることも
触れ合うこともできないのかも
知れないから……



「そろそろ用意するかな。」

ベットから真重が立ちあがる。


私はカメラのマネをして
「カシャ」って言った。


「なんだ?恥ずかしい写真
とったのよ~
こんな格好なのに。」
真重が着替えながら笑った。


「そんなつもりじゃないもん。」

枕を投げつけた。


「大好きだよ、マジュ。」


「俺もだよ、出かけよ!!」


真重が私を抱き抱えた。