「マサ代いいか?」


真重の声はかすれていた。


私はうんとうなづいた。


十分に愛で満たされた入口に
入ってきた。



その時だった。

「痛い!!痛いよ!!」
思わず口走る私。

こんな感覚はあの時はなかった。
眠らされていたから
きっとわからなかったのか?


真重が慌てた。


「ごめん、大丈夫か?
おかしいな。
こんなになってるのに……」


恥ずかしくて
死にそうになった。



「でも…でも…
ひとつになりたい……」


「いいのか?」


「うん…このまま来て。
痛くてもなんでももう
絶対ひとつになりたいから。」



無我夢中だった。
激しい痛みだった。

 なぜ?

和重に奪われたはずの
大事なもの

何度やっても痛いんだろうか
私は初めてで
何もわからないから…
それとも病気なのか

 痛い


でもそう声に出すと
真重がやめてしまうから
必死に我慢した。