「どう?」

「おお。たいしたことねーよ。」
真重は元哉を
じーっと見つめた。


「なに?そんなにジロジロ見てる?」


美雪が香利を連れてきた。
複雑な表情で香利は私を見た。


「大丈夫?」


私は笑顔でうなづいた。


真重が元哉の手をとった。

「な、何すんのよ!?」

みんなも驚いた。
それから香利の手をとって

二人の手を合わせた。


「いつまでも仲良くな。
絶対結婚するんだぞ。」


「なに?どーしたの?」


「マサ代は永遠に俺のもんだから。」


「何よ、こいつ
なまら、あっついわ。」


みんなの笑い声が病室に響いた。

パパとママ
翔のパパとママ

真重と私


パパとママの記憶に
私たちは
どんな風に残ってるんだろう。


「退院したら、六人で
写真撮ろうよ。」
美雪が言った。


「今度は魔獣もな~」
元哉が笑った。