リハビリに明け暮れている
ある日のこと


病室に美雪が顔を出した。


「あら?」

「柴田もいるよ。
それからね、ぜひ会いたいって
言うから元哉と香利もいるの。」


私は真重を振り返った。


真重は、少し慌てた様子だった。



「失礼します。」

元哉が私を見つめて
すまなそうに言った。



「ごめんな、俺が巻かれたから」


「何を言うの?
あなたのせいなわけないからね。」




「うん・・・・」



「しばっち、ごめんな
心配掛けた。」


「いや、あいつとは
いつかこうなる運命だろ。
おまえをやったのも
まにょを巻き込んだのも。
卑怯なヤツだ。
絶対許せない。」



「俺もそう思ってた。
だけどさ、マサ代許したんだ。」



「まじに?」


「強いよな。
恨むくらいなら
忘れたほうがいいってことだろう。」



「魔獣を夢中にさせるんだ
さすが魔女だな。
早くよくなれよ。」


元哉が真重のベットに進んだ。