「マジュ!!」


「待ってくれ…話さなきゃ…
帰るな……たのむ……」


私の目は涙で何も見えなくなる。


それからベットのとこのイスに
座った。
真重は私の手を力弱く握った。


「リハビリたくさんしないと……」


「かわいそうに」
体が震えた。


「でも口だけは、しっかりしてて
よかった。おまえと
会話ができる。」

「うん。」


「ごめん、俺のせいで……
大変なことに巻きこんだ。」


「私は、あさはかだった。
マジュに会いたい一心で
柴田くんの忠告にも耳を
かさなかった。
どうしてこんな簡単なことが
想像できなかったのか
今考えてもわかんない。」


「俺のこと心配したんだろ?
心配してくれたんだ?」


「どうして?
私はいつでもあなたを
想ってるのに……」


「あの夜、おまえを追いかけて
家の前で見たんだ。
元哉とおまえが抱き合ってるの。」


 やっぱり……