猛烈に頭が病んだ。

 イタイ…どうしたの…


体は金縛りのように
動かない。

「ん……ん……」
少しづつ目を開けていくと
うっすらと見える。


「ここは…?」

その時私をのぞきこむ
顔が…見えた。



「マジュ?……」


ぼんやり……


でも体も言葉も思い通りに
ならない……



ただ私の体を強い倦怠感が
襲って、また眠りにつく……



夢の中に
翔と真重が立っている。

二人とも私に向かって
手を差し伸べた。


「桃子おいで・・・」


「まにょおいで・・・」


その間で私は立ち尽くす。


「あと時間は20しかない。
20のうちどっちかを選んで。
選ばれないほうは消える。」


カウントダウンが始まった。