窓に何かぶつかった。

「マジュ?」
私は慌てて窓を開けた。


「出てこれるか?」
そこにいたのは
元哉だった。


「うわ~またこんがかりそうな~
やめておいたら?」
マリリンが言ったけど

私は静かに階段を下りた。


 どうにでもなれ!!


「ごめんな。呼び出して。」


「どうしたの?」


「俺さ、おまえが好きになったんだ。」


 きた


「それは困る。」



「そうだろうけど
おまえのことが好きなんだ。
俺は泣かせないから…
いつも一緒にいるから…」


そう言って
元哉は私を抱き締めた。


 寂しいの・・・・


私はどこかで期待していたように
元哉の胸に抱かれた。


 今だけだから・・・
 優しい胸で癒してほしい


私の手は元哉の背中にまわっていた。


遠くから
真重が見ているのも気づかず
元哉に包み込まれていた。