「大丈夫か?」


元哉がティッシュを持ってきてくれて
私は思いっきり
チーーーンとかんだ。


「ありがと、
いつもこんなとこばっかね。」


「おまえさ、魔獣と付き合うの
辛いんじゃないか?」


「辛い?
違うの。愛しすぎてどうしていいか
わからなくなるだけ。」


「あいつまだ帰らないのか?」


「明日戻るって
お母さんが言っていた。」


また涙が出てきた。

明日どんな顔で会えばいいのか


「おい、なんだよ。」



「ごめん、もうほっといて。」



「なんで愛してるのに
そんなに泣くんだ?」


「気が狂いそうなの。
もう狂って死んでしまいたい。
でも死んじゃダメでしょ。」


「あたりまえだ。
バーーカ!!」

 口の悪さも翔と同じ

そう言って
また私を胸に抱いてくれた。