「おい!!」

ハンカチがなくて困ってた私に
元哉が首元の赤いスカーフを
とって涙を拭いてくれた。


「どーした!?」


「ごめんなさい。ちょっと
泣きたくて……」



元哉は私の手を引いて
木陰に連れて行った。



そして私を強く抱きしめた。



せきをきったように
私はおお泣きした。


元哉はやさしく
私の髪の毛を撫ぜた。


心の中で叫ぶ 



 翔!!!私はどうしたらいい?



会いたい


会いたい


でも真重も愛してる


私の壊れた心を涙がつたう。
元哉の胸を借りて
翔と重なる・・・・