あ、ハンカチ・・・

帰り道、私はハンカチを
忘れたことに気がついた。

私にとって衝撃的な話で
あのあと母親が眠ってしまったから
静かに出てきた。



憎むべきおっさんは
実は、真重を心から愛してること


悪役を演じてるのは
真重を愛しているから


すべて真重のためにと
少々荒っぽくて
不器用に動いていること



レールの上を忠実に歩いてほしい


それが母親の願なこと




「あんな話聞いたら
私と一緒にいてはいけない」


そう言われてるようで辛かった。