真重の父親が来てる・・・


私は少し影に隠れて
部屋の窓を見ていた。


 なかなかおっさんは出てこない。


また卑怯な言葉で
真重を追い詰めているんだ。

そう思うと胸が
締め付けられた。


私と真重は
どんどん自由の範囲が
狭まっていく。



私は家族のため


真重は母と仲間のため



これからどうなっていくんだろう


考えると
それだけで足が震えた。


強く結ばれるために
私は何をするべきなのか。



二人の時は簡単だったのに
今は不安で仕方がない。


大きな力が動き出している。