「うちの真重と仲良くしてるって?」

「あ、はい。」


「真重にはこの外食産業を
行く行くは任せるつもりでいる。
それでだな~
まあ、この条件を聞いてくれれば
店のことは考えてもいいが?」


「条件?」


「真重を留学させるつもりだ。」


「留学って…」


「あいつがくだらん暴走族なんかやって
問題を起こさない前に
勉強に本腰を入れさせたい。」


「で、あんたからも
留学を勧めてくれないかな。
真重のためなんだ。
お互いにとって悪い話ではないよな?」


「彼の人生です。
私がとやかく言う必要はないし
彼と離れるのは
絶対に嫌です。」


「まぁ、真重にも話してみるがな~」


おっさんは
腹の立つ顔でにんまり笑った。