「美雪、楽しい?」



「うん、まぁまぁかな~~~」
とても楽しそうよ、ママ。


「美雪、おいで。」
パパが手招きをした。


二人は楽しそうに
コーヒーカップに乗り込んで
手を振った。



「お似合いでしょ?
きっと幸せになるわ。」
私はひとりごとのように
そうつぶやいた。


今日のマジュは少し変だった。


浮かない顔をすることが
多くなっていた。



私は気がつかない振りをしてたけど
さすがに不安になってきた。



「マジュ、変だよ。
心配事があるの?」


「ねーよ。
全然いつもどおりだから。」



マジュは私の頬にキスをして
コーヒーカップに向かって
走って行った。


「早く来い!!」


私は嬉しくなって走り出す。