5分後現れたマジュに
思わず抱きついた。


「マジュ~~すご~いカッコいい~」


「や、やめろ。」

照れて私をかわす。


パパはニコニコして
見ていた。



「ちょっと、何なの?
見せつけるために私たちを
呼んだんだったら帰るけど。」


「ごめん、ごめん、
あんまりマジュが以外に
かっこいいから~
気を付けます。」


「それにしても
魔獣百鬼の頭も骨抜きね~
すっかり魔女に
魔法かけられて
手なづけられたって感じ?」


マジュが美雪を
睨みつけた。



「あ、ごめん、ごめん。」
慌てて美雪は謝った。


「それでは出発~~~~」


私は、美雪の腕に腕を回した。



「柴田くん行きましょう~」


パパの腕に反対側の
手を回した。


 桃子だよ。
 よくこうして歩いたよね。


 ごめんね。
 今、すご~く心配してるよね。


早く帰りたい

そう思いながら
マジュを振り返った。