「だからって~
平川 元哉と良い仲になっちゃ
マズイでしょう?
だめよ、絶対!!
あなたが軌道修正怠れば
翔くんは生まれてこないし
あなたも存在しない……
未来は絶対に変えちゃダメ。」


マリリンがソックスの臭いをかいだ。


「羊さんのにおい~~」


「わかってるけど。
おじさん翔にそっくりなんだもん。
おまけに翔より優しいんだよ。
もう胸キュンキュンだよ。」



「ま~、元哉とは
マサ代本人も接点あるから
あとは横道にそれないでくれれば
大丈夫なんだけどね~」


チラっと私を見た。


「え~~~
ムリ、ムリ~~
だっておじさんマジかっけーんだよ。
どーしておじさんなの????」


「なんかちょっと
マリリン不安よ……」


「だから魔獣の
記憶を一日も早く直してよ」



私は元哉に抱き締められた
感触に身悶えた。


「あ~あなたは
ど~しておじさんなの~」


マリリンは
私の鼻に靴下をこすりつけて
消えた。