帰り道、桜井さんが家の
近くまで送ってくれた。

家まで送るよって
言ってくれたけど、
あまりにも目立つ車だし
近くで下ろしてもらった。


だってランボルギーニだし。



だってあの桜井 崇志だし…。



シャワーを浴びてきた後、
何事もなかったかのように
紳士に送ってくれた。





抱きしめてくれた時のような
熱を帯びた視線は
もうそこにはなかった。



.