「…時間がもう遅いから
…送っていくよ。
門限とかあるんじゃないのか?」



そう、これでいいんだ。



「うん…」

そんな顔するなよ。

哀しませるために一緒に
いるんじゃないんだ。



俯いてうなずく美羽の姿に
このまま抱きしめて
しまいたくなる。



このままベッドに美羽を
縫い止めておけたなら。



…って俺のただの
子供染みた夢物語か。



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