恋する背中をつかまえて



「何か言えって。
声聞いて泣くなよ?


美羽だけ声を聞いてるな。
俺にも声を聞かせろよ…」

「だって…
大した用事ないのに
電話なんかかけたら…、

迷惑になるかなって…」



声にちゃんとなってる?

言葉間違ってないよね?!


うれしくて何を言ってるか、
わからなくなってるよ。



「…そんなことだろうと思った。

迷惑だなんて思ってたら、
そもそも連絡先なんか
美羽に聞いてねぇよ」



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