護ってるんじゃない。 きっといつも。 この腕で護られてる。 だからこの時だけは あたしにも護らせて… 仏壇のある畳の部屋に、 本を読んでいる背中が見えた。 …お父さん… 足音には気付いてる。 でも振り返らない。 拒絶でもするように 顔色さえわからない。 視線が下に向いたまま、 妙に静かに時を刻む音だけが 規則正しく続く。 .