* * * * * 帰りの車の中で、 黙ってあたしの右手を 握り締めていた崇志。 何を考えて、 何を企んでいるのか。 あたしにはわからないけど。 でも、 この手の温もりを 信じることにしたの。 あたしには、 崇志を信じることしか 出来ないから。 死んでしまう訳でもない。 いなくなってしまう訳でもない。 …きっと、一緒にいる。 .