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帰りの車の中で、
黙ってあたしの右手を
握り締めていた崇志。


何を考えて、
何を企んでいるのか。

あたしにはわからないけど。







でも、
この手の温もりを
信じることにしたの。



あたしには、
崇志を信じることしか
出来ないから。


死んでしまう訳でもない。

いなくなってしまう訳でもない。






…きっと、一緒にいる。



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