恋する背中をつかまえて



「…美羽、遅い」

「ごめんなさい…
起こすつもりは…」


髪に触れていた
あたしの右手を引き寄せると
ガシッと肩を掴まれた。






「起こした罰で一緒に寝ろよな」








寝る??!



きっとあたしの頭から、

湯気が出ていたに違いない。



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