「俺はやっぱりまっちゃんは樹のこと好きだと思うんだよね――」



久々に未駆が家に泊まりに来た



「好きなじゃないの?」



「だよなっ!!"キスさせないから"って!親父かよ」




未駆が2人で話したいことがあるって言うからざわざわ樹に越させないようにしたのに


樹の話ばっか





「未駆は樹といい加減付き合いなよ」




「無理!」



「………卒業まで待たせすのは樹が可哀想だよ

もし樹が心変わりしたら後の祭だよ?」




「そんなことをさせないように今まで頑張って来たじゃん!

や〜さすがに高校は離れるかと思ったけどね♪」




「何が離れるかと思っただよ!

樹をそそのかしたくせに!

2人で話したいことって樹の話?」




「それもある……まっちゃんは樹の元婚約者と風の噂で聞いたんだけど」