恋メール

俺は、バカだった・・・。



彼女が、病気の中、必死で毎日メールを送ってくれたのに・・・。







1つも返事をしてあげられなかった・・・。








もう1度、好きって言ってあげられなかった・・・。


もう1度、好きって・・・。





もう1度、大好きって・・・。





俺は、携帯を取り出して、メールを打った。


もちろん、あて先は彼女の携帯にだ。









「まず、最初に言わせてくれ。ごめん。本当にごめん。
お前のこと、ちゃんと考えてやれなかったから、こんなことに・・・。
お前を、無視したから、こんなことになっちゃったんだな・・・。
本当に、ごめんな・・・」



ぼろぼろと流れる涙が、携帯の画面を見えづらくした。

ボタンを濡らし、入力を遅らせた。


それでも、俺はやめなかった。




「ごめん・・・。そして、たくさんのメールありがとうな・・・。
最後に、一言だけ言わせてくれ。





大好きだよ」










静かな病室の中で、彼女の携帯が、小さく、揺れた。