第5話 悪趣味

セレス「何が言いたいんだ?」
ミシェル「考えたくはないけど
最悪の状況もあり得るという事よ」
ミシェル「正直ただの可能性でしかないし
半分は女の勘という部分も多々ある」
ミシェル「でも、首相の言動で少しだけ気になる所があるのよ」
プーペ「まさか、監視カメラにもハッキングを?」
ミシェル「そうよ、私の家に来る前の話し合いも全部ね」
セレス「ヒュー 対した腕だ」
ミシェル「そこの部分で、確かに独立機関の9課ではあるけど
今回のテロ事件に関しては危険性も考え、首相には私から報告しているの
だから私が9課に所属している事は首相も知っている事
なのに、一般人としてあなたに説明した事
それと、何故他のもっと普通の課に依頼しなかったかという事よ」
ジュリー「それは、チップの中の情報がトップシークレットで・・・」
ミシェル「なんて事は無いのよ
正直あなた達ぐらいの人が出る幕ではないほど重要性の低い物」
プーペ「内容は?」
ミシェル「過去の事件ファイル」
ジュリー「確かにそこまで血眼になるほどの物じゃないわね」
ミシェル「そう、なのにチップが保護出来れば
保護対象の生死を問わないって命令も
少しおかしく思えてくる」
プーペ「怪しまれた為の口封じ
とも考えられなくもないですね」
ミシェル「でも確実性が低すぎるし
何より、首相のPCからはテロ計画の情報は見つからなかった
監視カメラも見ていたけど不審な動きも無かったわ」
セレス「プライバシーの欠片もないな」
ジュリー「別の組織が命令で動いているとかは?」
ミシェル「もしそうだとしても
今回の同僚の殺人現場を見たけど
全てにおいて、あまりにもお粗末だった
成功させたいならもう少しましなプロを雇うはず
首相だし、人脈もあるだろうから」
プーペ「確かに微妙な線ですね」
ミシェル「一番の疑問は、動機よ・・・」