「あたし、何にも用意してない…。」
浩平、絶対忘れてると思ったし、ましてや別れたと思ってたから…
こんな素敵なプレゼントもらえるなんて夢にも見てなくて…
なのにあたしは浮気してるんじゃないか、なんてくだらない被害妄想なんかして…
本当にダメダメ。
自分の不甲斐なさに反省したいよ。
「真保からのプレゼントはここにあるよ?」
「へ?」
なんのこと?
「あたし何も…」
「ほら。」
そう言って浩平が指差したのは、今あたしが浩平に貰ったピアス。
「え…?」
「二つあるだろう?お揃いでつけようぜ。」
そう言ってピアスの片方を手に取るとあたしの耳もとに…
「……////」
浩平の指があたしの耳に触れて、少しくすぐったくて少しだけ恥ずかしい。

