スペシャル☆プラス




「あたし、何にも用意してない…。」



浩平、絶対忘れてると思ったし、ましてや別れたと思ってたから…


こんな素敵なプレゼントもらえるなんて夢にも見てなくて…



なのにあたしは浮気してるんじゃないか、なんてくだらない被害妄想なんかして…



本当にダメダメ。



自分の不甲斐なさに反省したいよ。



「真保からのプレゼントはここにあるよ?」



「へ?」



なんのこと?



「あたし何も…」



「ほら。」




そう言って浩平が指差したのは、今あたしが浩平に貰ったピアス。




「え…?」



「二つあるだろう?お揃いでつけようぜ。」




そう言ってピアスの片方を手に取るとあたしの耳もとに…




「……////」



浩平の指があたしの耳に触れて、少しくすぐったくて少しだけ恥ずかしい。