「不安にさせてごめんな、これ買うためにバイトしてたなんて格好悪くて言えねーじゃん。」
「ばか~…。」
止まったはずの涙がまた溢れ出してきて、その涙を笑いながらすくい取る浩平。
「泣き虫、いいからそろそろ開けろよ。」
ツンツンと箱をつつかれあたしは少しだけ緊張しながらリボンを解いた。
そこには…
「これ…。」
二つならんだシンプルなデザインの可愛いピアスが仲良く二つ並んでいた。
「可愛い…。」
「だろ?」
自信あり気な浩平。
本当に可愛い…
「ありがとう…浩平、本当にありがとう。」
こんなに嬉しいプレゼントは初めてだよ。

