今日何回目かわからないため息を再び漏らした浩平は急に真面目な顔であたしのことを見つめてくる。
少し恥ずかしくなったあたしは一瞬だけ目を反らしてしまった。
その時、
「ん、プレゼント。」
って言いながらあたしの頭の上にコツンと何かを置いた。
「え…?」
それは手のひらにおさまるくらいの小さなピンク色の箱。
「何、これ?」
「プレゼントだって。」
それは聞いたよ…
ってまさか!!
「…浩平、覚えてたの?」
「1年記念、忘れる奴なんかいるか?」
ああ…
あたしは知らないうちにとても浩平に愛されていたんだね。
知らないうちに…

