「それも言わないとダメ?」
さっきからすでに少し顔を赤くしていた浩平だが、何故かまたさらに顔を赤くした。
おまけに、
「できれば明日まで待ってほしいんだけど…?」
とか言い出すし。
「やだよ、今知りたい。すごく寂しかったんだもん。」
あたしの押しにふぅとひとつ息をもらした浩平は頭をくしゃっと撫でた後、
「しょうがねーなあ…。」
って言いながらポケットをあさりだした。
「?」
そして
「本当に今でいいんだな?」
って何故かあたしに念を押した。
わけがわからないわたしは何も考えず
「うん。」
とだけ言う。

