スペシャル☆プラス




そのまま無言でつれてこられた場所は使われていない空き教室。



「浩平…?」


窓際によしかかる浩平とは打って変わって、ドアの前で立ち尽くすあたし。



嫌な沈黙が続く。



どうして?



どうしてこんなところに連れてきたの?



聞きたいことが山ほどあるのに…




あたしがひとつ息を吐き出すと



「言っておくけど俺別れたとか思ってないから。」



「へ…?」



「だから…俺は別れねーからな。」




顔を真っ赤にして…まるで照れたように呟いた浩平。



え…


何で?



意味がわからない。



どうして?


浩平はあたしのこと迷惑だったんでしょ?


なのになんで?



聞きたいことが山ほどあるのに、どれから聞いていいのかわからないよ。