スペシャル☆プラス





翌朝、見事に腫れてしまった瞼。


冷やしてみてもあんまり変わらないや…



「あれ?真保ちゃん、やっぱり昨日…。」


学校に着くなり、例の矢島が突っかかってくる。



「仲直りできなかった感じ?」


あらら、と言いたげに少し困った表情の矢島にあたしは一言、


「てか別れたよ?」


いかにも、というように。




だって悲しくなっちゃうの、わかるんだもん。




「は…?」




突然のカミングアウトに一瞬フリーズした矢島。





「まじ?」



「まじ。」



「俺のせい?」



「ちがうよ。」




矢島のせいじゃないのは100%



だってこれはあたし達の問題。


いつかはこうなっていたんだ。


それがたまたま昨日だったっていうだけ。



なんだかあたし今日はなかなかポジティブじゃない?