スペシャル☆プラス




「浩平!待って!」


カバンを持った浩平は玄関で靴を履き替えていた。





一瞬アタシのほうを見たけどすぐにまた向こうを向いてしまった。



そんなほんの少しのことなのに、あたしの心はズキって…




あたしが口を開くと



「浩平…あの、かんちが「良いんじゃないの。」



あたしの言葉をさえぎる。




「へ…」



良いって…何が…?




「浩平…?」



何かわからないとても不安な感情に襲われた。




「別に良いんじゃん?」



「だからさっきのあれは…」



勘違いだよ、そう言いかけたら



「俺みたいなのよりあいつみたいな奴の方がお前らしいよ。」




って…




「何それ…本気で言ってるの?」



お前らしいって何?