それから私のケータイにも店長から電話がかかってきた。

「おい?綾に伝えとけ!!電源なんて切りやがってそれで逃げたつもりなのか?ってな。」

「今隣にいるから」

私は綾ちゃんに電話を代わった。

「別に逃げてない。私は逃げるような理由ないから」

店長の挑発にも乗らず冷静に会話をした。

すると店長も冷静に話を始めた

「俺はな、ただハルカと連絡が取りたいだけなんだよ。あいつはな俺を裏切ったから。だから綾にも実花にも俺は怒ってるわけじゃない。まぁ、もしハルカから連絡でもきたら教えてくれ。俺もめんどうなことはしたくないからさ」

180度、態度を変えて電話を切った。

「。。。ふっ、意味わかんない」

綾ちゃんは笑った。

「いきなりどーしたんだろうね。」

「いや、店長何か企んでるでしょ!あの人は忘れた頃に手をだしてくるから」

店長の考えがわかったのか綾ちゃんは冷静なままだった。

そして何もなかったかのように店に戻った。

「実花!駅前でキャッチしてきな~安全だから」

「。。。どう言うこと?」

「店長が駅前に来ることはないから♪」

私はよく意味がわからなかったが綾ちゃんの言う通りキャッチに駅前に向かった。