18歳の女王様~うちらの選んだ道~

綾ちゃんはボソっと言った。




「。。。うそ??」



私はその真実に驚いた。



「あっ行ったんだ♪」



ハルカは嬉しそうに言った。



「それで。。会ったの??」



私は聞いた。



「ううん。。見つけられなかった」



「。。。へっ??」



「どうして、電話しなかったの??」



「。。。必死だったから」



「じゃあ結局。。」



「会えなかった。だからそのまま警察に行ったんだ」



「。。。そうなんだぁ」



ハルカは悲しそうな顔で言った。



「別に、気持ちを伝えたいとか。。そんなんじゃなかったんだけどさぁ」



「うん。。」



「だけど、最後があんな形のままでお別れしたくなくてさぁ」



カラオケ屋でのことを思い出す。



「そうだったんだぁ。。」



「一言だけ。。あやまりたかった」



それは綾ちゃんにとって辛い後悔だったんだ。。




「中国の住所とかは知らないの。。?」



ハルカが言った。



「うん。。」




「あっ!後輩に聞いたら??」



「そうだよ!!」



「いや、もう中国まで行っちゃったら。。。仕方ない」



「どうして??」



「そこはもうつっちーの家族が居るんだもん。。」




「そうだね。。」




綾ちゃんの気持ちがわかったんだろう。。



ハルカはその言葉にうなずき、もう何も言わなかった。