「。。。ハルカ」



「泣かないでよ。。」



「私ね、本当は最近までずっと悩んでたんだ。。」



「。。。うん?」



「裕ちゃんがさぁ。。あんな事になっちゃったじゃん??」



「あっうん。。」



私達は裕ちゃんの自殺未遂の事を思い出した。




「あの時、病院に行った時さぁ。。裕ちゃんに何度も『別れたくない』って泣かれたんだ」




「。。。うん」




「その時。。私、少し気持ちが揺れちゃったの。。」



「うん」




「まださぁ、自分の中に裕ちゃんのことを想う気持ちがあったんだよね。。」



「そっかぁ」




「だけどね、病室に裕ちゃんの奥さんと子供が来た時に。。」




「。。。うん」



「抑えてた自分の気持ちが溢れ出しちゃったんだ。。」




「。。。うん」



「もう一人で産むって決めたのにさぁ。。裕ちゃんの奥さんに嫉妬しちゃった」



「そっかぁ」



「本当、忘れようって気持ちを抑えても。。素直な気持ちは隠せないんだね」



そんなハルカの会話を聞きながら綾ちゃんも涙を浮かべた。