一途な彼氏

「だから急いで来てください。ええと、場所は」

「あ!あの!」


私は思わず若い男の腕に抱き着いた


「え」


若い男はびっくりして私に視線をむけた


「君は?」



「あ!私!そっそれよりも、信次が。信次クンがどうかしたんですか?」

「弟は…」


それから

2日後………

信次は死んでしまった

結局あの事故で

意識を失ったまま

そのまま

私は

今 信次の兄の

晴生さんのマンションにいる



「コーヒー飲む?」


そう呟きながら

晴生は私にコーヒーを渡した


「信次クンにお兄さんがいたなんて正直びっくりしました」

「ああ、ずっと一緒に生きてきたんだ」

「そうなんですか」