一途な彼氏

「だから。心残り、未練が残って成仏できないんだ。」


そう言いながら信次は泣き出した。すると晴生は。


「俺の体使え」



「え?」

「俺の体を使って彼女を抱きしめてやれ。それでお前が成仏できるなら。」

「晴生さん」




そして、信次は晴生の体を借りた



「信次?」

「空?」




はじめて信次は私のことを空と呼んでくれた。すると、一瞬晴生の姿が信次に見えた。




「抱きしめていいかなあ?」



「うん」


私は満面の笑顔で信次の言葉に応えてあげた。すると信次は優しく私を抱きしめてくれた。ギュウ最初で最後の抱擁。そしてキス、最初で最後の彼とのキス、そして信次は私の唇から離れた