「お前、放課後、準備室に来い…」


それだけ言ってまた授業をはじめた。



そして授業が終わった。始業ベルが鳴る5分前にそして時鷹は教室から出て行った。教室はざわめいていた。


「あの教生の須田から生徒を呼び出す所なんてはじめて…見た。井原さん大丈夫かな?」


クラスメイトは恭子の事を心配していた。


確かに須田先生は怖いと恭子は思った。何を考えているのか理解できないし。どこかそっけないし。少し 生徒と距離をおいているようだし先生は私達が嫌い?私達に興味がない?じゃあどうして、教師になろうと思ってるの?教えて?



私は須田先生に聞きたかった。そして 放課後恭子は準備室の前にいた。電気はついていなかったようだった。私はそばにあった。椅子に座った。思わず瞳を閉じた。運動部の声援、吹奏楽部の練習などいろいろな音が伝わって来た。そして数秒後