教育実習で出会った恋人

恭子は時鷹に駆け寄って行った。ちなみに時鷹は珍しくお弁当を食べていた。


「へえ。お弁当ですか!もしかして、先生の彼女の手づくりですか?」

「え!」



と言いながら時鷹は振り返った。



「君は?」

「もう、忘れたんですか?ほら、去年。先生が教育実習の時に。井沢恭子です。」

「井沢」


そう時鷹は呟いた、そして1年前恭子に告白されたことを思い出した。



「ああ、思い出したよ?君のクラスだったね」



苦笑いのようだった。[先生]と恭子は思いながら

「それだけですか?」

「それだけって?」


恭子はなぜか怒っているようだった。怒っている理由は彼女にしかわからない。

「うん?」


時鷹は疑問に思った。


「先生はずるい!無神経よ。」

いきなりなんだと思いながら、時鷹は恭子を見つめていた。


「え?」


もうその一言しか言えずにいた。なぜか。