☆先生☆

確かにそうだった
倉木は黙ったままだった


「追い掛けたら…どうですか?」


えと叶多は思った


「彼女。転校っていっても。一人らしいですよ?両親とかもかなり不仲だったんでしょ?昨日。すごい大喧嘩して。家を出るって。誰も知らない町で一人ひっそり暮らしたいって」



叶多は立ち上がった



「言っておきますけど。僕、彼女を追い掛けます。後悔なんてしません」
「どうぞ?本当。あなたは生徒思いな先生ですね」


クールな表情ででもどこか笑っていたようだった。JRにて叶多は優を探していた。


「まさか…もう」


その時止まっていたJRは動き出した。



叶多はその場で一人たたずんでいた。


「先生?」


叶多の視線に自動販売機にたたずむ優の姿があった。


「新宮」