父も母はこんなんだしで、義姉は早く家を出たいらしくて勉強を頑張ってた。
―――お姉ちゃん、お腹空いたよ……。
―――煩い!なんで私があんたの面倒を見なきゃいけないの!?
だけど、勉強や人間関係、家事…とりあえず苛々したり嫌なことがあると俺でストレス発散してたな。
毎日、死ねとか消えろとか言われてたし、機嫌悪いと殴られたし。
義兄は義母や義姉と違って、ご飯は三食与えてくれたし、痛いことしないし暴言吐かないし、まあちゃんと俺の面倒を見てくれた。
だけど、義兄は俺を性欲処理との道具にした。
道具っつーかペット?
言いたく卑猥なこと言わされて、したくないことさせられた。
―――いやぁ……っ、お兄ちゃ、やめッッ!
―――嫌?そんなこと言うの?お前の面倒みてやってんのは誰?
―――……っ、…で…も……!!
―――俺が見捨てたらお前死ぬよ?
そんなこと言われちゃ何も言い返せない。
今、思えば義兄が一番卑劣だったんだけど、あの頃の俺は兄に捨てられれば本当に終わりだと思って必死に耐えていた。
そんな生活と何年もしてたから、さすがに俺の精神は崩壊していった。
泣かない。笑わない。喋らない。
身も心もボロボロだった。

