ナミは死んでない。ナミは生きてる。
ナミは死んでない。ナミは生きてる。
ナミは死んでない。ナミは生きてる。
ナミは死んでない。ナミは生きてる。
ナミは死んでない。ナミは生きてる。
ナミは…………………………。
「クオ!!」
大声で呼ばれてビクリと体が震えた。
「ナミはクオに会いたがってんだよ……。」
そう言ったルキは泣いていた。
部屋の中にはユメとトアとユウがいて。
みんな泣いていた。
だけど、その顔は穏やかで。
寝ているように見えた。
だけど、寝ているのとはぜんぜん違う。
いつも白いナミの顔は、白いを通り越してもはや蒼白だ。
口紅を塗って真っ赤だった唇は紫だ。
変わり果てたナミの姿に涙すら出ない。
「ナミ…起きてよ………。」
そっとナミの手を握る。
冷たい、温かくない。
ナミの温もりを感じない。
「ほら、クリスマスパーティーしようよ……。」
「ナミ……まだケーキ食べてないでしょ……。」
「ねぇ、ナミ……やだよ……」
どれだけ話しかけてもナミは返事してくれない。
手を握り返してはくれない。
笑ってくれない。
もう、ナミは動かない。
――――ナミは死んだんだ。
俺の中でガラガラと何かが崩れていった。
12月24日
世間はクリスマスイブだと騒いでいる日に
ナミはこの世を去っていった。

